ステークホルダー諮問委員会の次期委員長を選出へ
- エイプリル社ステークホルダー諮問委員会(SAC)委員長のジョセフ・ローソン氏は、連続6年務めた委員長の職を退く予定です。
- 新しい共同委員長が決定するまで、現在の委員会メンバーであるプテラ・パーサマ(Putera Parthama)氏とジェフリー・セイヤー氏が臨時の委員長を共同で務めます。
ジョセフ・ローソン氏は、家庭の事情によって、6年間続けた職を退くという個人的意思決定を示しましたが、まもなくSACが次の委員長を任命するでしょう。SACは、エイプリル社の持続可能な森林管理ポリシー(SFMP)2.0の進捗を監視するために2014年に設立され、ローソン氏が初代委員長となりました。
ローソン氏は、「エイプリル社はこれまでの6年間で、持続可能性への取り組みとステークホルダー・エンゲージメントに関して大きな進展を遂げました。この間、初代委員長として、委員会のすばらしいメンバーたちと緊密に連携しながら仕事ができたことを光栄に思います。私たちはエイプリル社が運営するコミュニティとランドスケープに対し、実際的でポジティブな影響を与えた、イニシアチブの監視と実行に努めてきました。新しい委員長のもとでも、この努力が継続されるものと確信しています」と述べました。
「今回の私の辞任は、APRIL2030を開始した2020年11月から、さらに進んだ重要な一歩です。これは、エイプリル社が次の10年で、気候、自然、人々への良い影響をさらに推進するためなのです。委員長として6年務め、APRIL2030も動き始めたことから、まさに今が、この職を辞する良いタイミングで、そして、家族とともに過ごす時間を充実させることもできると考えています」。
2019年7月にインドネシア・ジャカルタで開催されたステークホルダー諮問委員会でのジョー・ローソン氏とSACメンバーのアイブ・アーナー・ウィトゥラー(Ibu Erna Witoelar)氏
ローソン氏は、一般によく知られた国際的な林学者です。2013年で定年を迎えるまで、米ミードウェストベーコ株式会社で30年間働きました。同社に在籍中、ミード社の持続可能なコンプライアンスの取り組みを含む、多くの主要な取り組みを展開・指導しました。
アメリカとカナダにおける第一の森林認証システムである、「持続可能な林業イニシアティブ(SFI)」の開発中に、いくつかの重要な役割を果たしました。2018年には、シャロンG・ヘインズ記念アワード 持続可能性におけるイノベーションとリーダーシップ賞 (Sharon G. Haines Memorial Award for Innovation and Leadership in Sustainability)を受賞しました。
『Guide to Sustainable Procurement of Forest Fiber and Forest Products(木材繊維と林産物の持続可能な獲得のためのガイド)』の共著者であり、世界資源研究所と持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)の協力関係、そして、PEFC森林認証プログラムの国際理事も務めました。
SACとエイプリル社に対するローソン氏の非常な貢献を振り返り、エイプリル・グループのプラヴィーン・シンハヴィ社長は、「ジョーは、彼の経験、洞察、主体的観点により、多大な働きをしてくれました。ジョーは、異なるバックグラウンドや見解を持つSACのメンバーたちのダイナミック・バランスをどのように維持するか、また、様々な利害関係者との関わり合いにおいても、常に多様な意見に耳を貸し理解に努めました」。
「彼の旅立ちの理由については、十分尊重し、エイプリル社の重要な革新の期間に彼が果たした役割の大きさに深く感謝します。彼は、SFMP2.0の開始からAPRIL2030戦略が発表されるまで、いくつかのもっとも画期的出来事において、計画・提案をしてくれました。ジョーと家族のこれからの幸せを心から願っています。今後SACは、新しい組織とリーダーシップのもとで、やるべきことを続けます」と述べました。
組織の移行期間は、現SACメンバーで創設メンバーでもある、ブリティッシュコロンビア大学教授のジェフリー・セイヤー氏と、インドネシア森林省 流域管理社会林業総局の前局長アイダ・ベガス・プテラ・パーサマ氏が共同委員長を務めます。