土地被覆変化モニタリング-エイプリル社SFMP2.0コミットメント実現に一助
エイプリル社はじめ各社は、生産区域や自然保護地域の保護のために多種多様な先進技術を投入しています。その中でも最も重要性が高い技術が、土地被覆状況の変化や傾向のモニタリング技術です。
土地被覆とは、ある特定の面積の土地の表面の状態(地被状態)を表し、林地(樹木)、草地(草本植生)、裸地、水域、建物などに区分されます。土地被覆の変化を測定する手段は、森林破壊、違法伐採およびその他の土地管理関連の問題への対処において必須のツールとなっています。
土地被覆の変化を高精度にモニタリングするため、エイプリル社では、地理情報システム(GIS)や遠隔操作技術を活用しています。例えば、アメリカの地球観測衛星ランドサット8号に搭載されている陸域イメージャ(OLI)のリモートセンサーから画像の提供を受けています。OLI画像は最高空間解像度30m×30m、16日ごとに更新されます。画像はキャプチャから24時間以内にダウンロード可能となります。
定期的な空間モニタリングにより、土地被覆や土地利用に関するあらゆる活動を把握できます。様々な時点で取得した画像を比較することで、その期間内の変化を識別可能です。モニタリング&分析チームは、土地被覆に変化が生じている一帯を特定し、人工衛星画像をベースに土地被覆の変化状況に関する報告書を作成します。
マップ作成と分析の後、報告書は、営業、持続可能性、火災アセスメントの各部署を含めた広範な部門の管理職クラスに配布されます。
報告書の吟味検討に続いて、フィールド調査チームが設置されます。調査チームは、プランニング、社会政府関係(SGR)、森林保護の各部のメンバーから構成され、現場に赴いて、現地評価を実施し識別された土地被覆変化の原因を検証します。
フィールド検証の完了後、フィールドチームは、土地被覆変化の生じている土地面積を割り出し、変化原因の詳細データと現場写真を添えた調査結果をモニタリングチームに報告します。調査結果はデータベース化され傾向分析に使用されます。判明した問題個別に、SGRチームは、政府当局への状況報告やローカルコミュニティの関係者などとの問題の共有などの対応活動に乗り出します。土地被覆の変化が生じている一帯を担当する業務責任者に対し、再生ニーズに関する評価の実施および境界マーキングが明確なことを確認するよう要求します。
エイプリル社事業活動計画部タウファン・クリシュナ部長は、次のように語ります:「この土地被覆モニタリングプロセスは連続的に実施されています。モニタリングは、エイプリル社持続可能な森林管理方針2.0に定められたコミットメント達成のための決定的に重要な要素となっています。このプロセスは、森林の破壊や侵犯などの水面下で進む問題を突き止め、効果的な対策を考案する上で役立っています。」