ランドスケープ・アプローチを理解する


RER(リアウ生態系回復)プロジェクトのメンバーは、インドネシア、リアウ州のカンパール半島およびパダン島における泥炭林150,000ヘクタールの管理と回復における経験に関するケーススタディを発表しました。

RERプロジェクトは、東南アジア最大の景観レベル回復プログラムの一つとして2013年にエイプリル社によって着手されました。生産林に囲まれた回復サイトでは、生態学的に重要性の高い泥炭林の浸食の脅威を最小限に抑えることを狙いとし、4フェーズの保全モデル‐‐保護、評価、回復、管理‐‐を軸とした活動が展開されています。

RERのブラッドフォード・サンダース氏は、リトリート参加者から多くの教訓を学んだと、次のように語りました。

「現場における生態系回復管理の大きな課題は、森林の保護と回復と生物種多様性の保全の必要性について、同時に森林資源を過剰搾取することなしに人々の生活向上を実現することについて、地元住民や外部ステークホルダーの理解と賛同を得ることです。バランスを確立することが、この課題の成否のカギを握ります。」

その他、リトリートにおいては、次のランドスケープ・アプローチのケーススタディが発表されました:

  1. CIFORのブルンガン調査林(マリナウ)
  2. ICRAFのタンジャバールREDDプログラム
  3. ブルング・インドネシアのンベリリンおよびフタンハラパン・プログラム
  4. ブルングのゴロントロ・プログラム
  5. ファウナ&フローラ・インターナショナルのケタパン・オランウータン・プログラム
  6. ロンドン動物学会のスンビラン・プログラム

半日森林踏査で、アイディアが鼓舞され、対話が深められました。

収集データは、リトリートに参加したジェームズクック大学の大学院生によって分析され、結果が公表されることになっています。

ジェームズクック大学のジェフ・セイヤー教授によれば、「多くの人々が、ランドスケープ・アプローチは、インドネシアにおける天然資源管理が直面している数多の問題の解決策となると信じています。」

「過去に生み出された期待をすべて実現可能となるためには、私たちは教訓を共有し、最適実務指針を確立する必要があります。」

次のランドスケープ・アプローチ・リトリートは、2018年にリアウ生態系回復プロジェクト・サイトにおいて開催の予定です。


前の記事
次の記事

アーカイブ