開墾に代わるソリューション:ハンドトラクターを受け取るコミュニティ
リアウ州ケリンチ ― 農地の開墾によって繰り返し発生している火災および煙害への長期的な対応を見出すこと。-それは根底にある原因を理解し、コミュニティと一緒になってその代替となる解決策に取り組むことです。
エイプリル社のファイヤー・フリー・ヴィレッジ・プログラムに参加している9つの村が、RAPP社より、村の農場で使用するためのハンドトラクターを受け取りました。ペララワン、セリン、クアラトラム、クアラパンドゥ、 ペトダアン、テルクマランティ、 セガマイ、テルクビンジャイ、プラウムダの村の代表者たちが、リアウ州ケリンチにあるエイプリル社の農民・小規模企業研修センター(BPPUT)で開催された、リアウ州ペララワン地区長のH・M・ハリス氏が司会を務める譲渡記念式典に参加しました。
2015年、エイプリル社は持続可能な農業の代案を含む、土地や森林の火災を防ぐための5本の柱からなるアプローチとして、ファイヤー・フリー・ヴィレッジ・プログラム(FFVP)を発表しました。エイプリル社は、コミュニティに対して、火を使わずに農地を整地するための機具に加え、農業に関する知識を提供するための支援も行っています。FFVPの長期的目標は、人々の考え方に影響を与え、火災からの回復力のあるコミュニティを目指して土地管理の手法を変化させることです。
「私たちはとても幸せです…これは私たちの土地の整地に役立ちますからね。」と、テルクビンジャイ村の村長であるムスリ・エフェンディ氏は言いました。
また、FFVPでグループのリーダーを務めるクアラトラム村のヘルミ氏も、その多くがゴムとパーム油を生産する農家である村民たちにとって、この機具が効率的に土地を整地するために役に立つと語りました。「ハンドトラクターを借りる必要がなくなりますからね。これは私たち自身のものですから。」と、ヘルミ氏は付け加えました。
譲渡記念式典の前に、指名された村民たちが機械の使い方の講習を受けました。
リアウ州ペララワンの地区長であるH・M・ハリス氏はスピーチの中で、トラクターは村民が土地を効果的に整地するのに役立ち、結果的に彼らの収入を引き上げることになると述べました。「今年、ファイヤー・フリー・ヴィレッジ・プログラムへの参加が20の村に増え、ファイヤー・フリー・アライアンスの下で他の企業もこのプログラムを採用していることを嬉しく思います。将来、より多くの企業がこのプログラムを実施することを願います。」と、話しました。
RAPP社取締役のルディ・ファジャールは、ハンドトラクターの提供は、火災をなくすことに成功した村々に対する報奨制度であるだけでなく、野焼きに頼らずに彼らの農業ニーズをサポートできるものだと強調します。「単に野焼きをしないようにと言うだけでなく、野焼きに代わる具体的な解決策をコミュニティに提供することが大切なのです。」と、ファジャールは述べました。